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ラジオ出演:楽天カンファで三木谷さんの描く未来像

 77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」に、11時から生放送(毎週木曜AM11:00から)に出演しています。今話題の、今注目の・・・様々な問題やテーマについて切り込む時間。今回話したのは・・・

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■一つは、やはり楽天カンファレンスですかね。ただ、今回は三木谷さんから送料無料ライン的なぶっ飛びな提案はなくスマートな印象で、それは楽天市場が好調だからだろうなと思って聞いていました。まずは7〜8月で一人当たりの月間購入額が10.9%増(前年同期比)、2020/3Qで2020/2Qで購入したユーザーの割合が75%」で、その結果、成長を続けて「12月の流通総額で前年同月比で約50%」だったそうです。

■コロナ禍でネットの買い物=楽天市場というイメージは強かった。最近、楽天ファッションで、オムニチャネルのプラットフォームを発表していますが、三木谷さんもリアルのデジタル化を主張するわけです。基本的にはネットに不慣れなリアルな店舗に提供して、そこをプラットフォームにしてもらう。これが何を意味するかというと、リアルの世界も彼らの土壌の上で活用してもらい、彼らはその影響力を増そうとしているということになります。

■発想的にプラットフォームだな、と思っていて、その土壌を作りその上をアップデートさせていく考えを彼は主張していたように思います。三木谷さんは、デジタルはリッチコンテンツになるので、ライブコマースなどが増えてきますと話をしているわけです。プラットフォーマーは平準化なので共通のルールを作っていくのだけど、三木谷さんはやや主張が強いので、軋轢を生む。今回はそれほどではないけど、ライブコマースにも興味を示していましたね。

■中国では、ネット通販ユーザが7.5億人、ライブコマースユーザーが3.1億人ですと。日本ではどうかわからないですが、プラットフォーマーである以上、そこにアップデートを見て、新たな市場を店舗に開拓してもらいたい、って三木谷さんは思っているわけです。

■あとは、経済圏で、コロナ禍で盤石になっていて、それは楽天にネットに強みがあるからで、ID一つでトラベルなどともすぐにアクセスできるから。リアルを主体とするところは主役が自分のところと交代するでしょうと。だからうちのメリットはさらに増していきます、と楽天市場の店舗に主張するわけです。

■相当投資している「楽天モバイル」はデイリーユースをイメージしているように受け止めました。スマホという武器を手に入れ、お客様に常にアクセスしてもらうことで、経済圏との接点をあらゆる場面に広げてその価値を上げていきたいから、ですよね。

■まとめると、経済圏が売りです。その拡大はネットに強みがあるから、期待して欲しい。ただ、今後はモバイルを起点とするのが主流なので、毎日持ち歩く楽天モバイルの勢力を増して、リアルネット問わず、その影響力を持っていく。だから、店舗さんもその時代に合わせて、楽天市場のアップデートに合わせてついてきて売り上げ伸ばしてください、と。

■もう一つは、伝統のお話です。先日、200年の伝統がある榮太郎總本舗の副社長、細田さんに何気なく質問をしたのです。それは、ファミマで榮太郎總本舗監修のシュークリームを値頃な価格で販売していたので、これって伝統を重んじるブランドがなぜ、コンビニに?って話したんです。

■そしたら、すごく本質的で、伝統というのは革新を追求することで生まれるんだなと。今でこそ、デパ地下なんて言われますが、昔はなかった。東横のれん街は日本で最初の名店街ですが、彼らが老舗仲間と東急百貨店の創業者五島昇さんに直談判したことから始まっています。つまり、味は譲らないけど、流通の変化をキャッチし、その時代の生活に溶け込む。この流通の変化というところが先ほど話した変革の部分。この理由が結局、食べてもらわないと伝統は伝わらない。だからそこは生活の変化に敏感に流通は変えていかないとと。

■ちなみに、今、榮太郎總本舗ではどう変革?と聞いたら、コンビニと。彼らの伝統を重んじる材料の黒蜜とかは大量生産が可能です。なので、それをコンビニ工場に入れて、コンビニの流通に乗せて、榮太郎總本舗監修でその名をちゃんと伝えていくことで、自慢の味を通して、伝統が守られると。伝統は伝え続けなきゃ伝統じゃない。ということは伝える手段には最新の注意を払い、そこに革新を見るのだなと思いました。

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77.6FM 「FMドラマシティ」エーデルワイスファーム野崎創さん司会「connect」この番組は、「エーデルワイスファーム」野崎創さんの司会によるもので、北海道を中心としたものですが、全国どこでも聞くことができます(PCの場合、Flashプレイヤーが必要です)。野崎さんは、「メディアは身近なものになったんですよ。 だからこそ、発信力がある人が中身あることを継続してやれるかどうか。 そういったお話を一緒にぜひ作りましょう。」と声をかけてくれて、僕の「アナザーエディション」というコーナーが始まりました。許される限り、隔週で出演してます。

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■【ウェブサイト(http://listenradio.jp)から「全国のラジオ局→北海道→radio TXT fm dramacity」で選ぶ】