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伊勢丹の顧客主役、ツイキャスの有料ライブ、「シブヤ5丁目TV」等が示すもの

今日は、昨日発表された、三越伊勢丹の動きから。

 伊勢丹新宿店では、小柄女性のためのファッションイベント150㎝-ish”STYLE”を本館6階=催物場にて3月11日(水)から3月16日(月)(最終日6時終了)まで開催。今回は約30のブランドから、ウェアやシューズ、アクセサリー、アンダーウェアが登場。インフルエンサーやスタイリストとコラボした“小柄映え”アイテムも紹介する。

 思うに、今まで伊勢丹というのは、ブランドやメーカーなりが考えたテイストを提案して、それをお客様が選ぶというスタイルだったと思う。けれど、この動きは、少しその姿勢を変えてきたのではないか、と思う。

伊勢丹が今回提案したのは、150センチ程度のお客様を対象にしたコーナーになっていて、小売が顧客に合わせた提案になっているわけだ。

 つまり、時代が、「顧客がメーカーや売り場に合わせる時代」から、「顧客にメーカーや売り場が合わせる時代」になっている。

 僕はこれを見て、ネット通販の「COHINA」というブランドを思い浮かべた。このブランドは、まさに、150センチ以下で、お客様に提案して、自ら商品も作り販売している。

 まさに、顧客から逆算して物作りがあると言っていい。今回の伊勢丹の動きは、それに近いと思った。

 COHINAは、伊勢丹がやっているよりも前からこの切り口で売り場を作っていて、そこにはライブ配信などを活用して、お客様との共感を生み出して、セールスを伸ばしている。

 COHINA の例でいえば、「顧客に合わせている」から、お客様がそのブランドの姿勢に自分の価値観が共感することで、信頼を生み出している。つまり、それは何かを探しに伊勢丹に来る「場所ありき」ではなく、ブランドのコンセプトそのものがより顧客と直接的になっているわけだ。

 だから、かつて伊勢丹にとっては、場所が売りだったわけで、やり方としては、全く真逆なわけだが、それをやってきたというところに時代の変わり目である事を感じるわけである。ただ、これがニッチで、ネットゆえ成立していただけに、果たして近隣の人が多くの人が集まる、伊勢丹に相応しい提案なのかは気になるところ。

 新しい文化を取り込み、新しい進化を見せるか、伊勢丹の腕の見せ所である。

文化が変わり、影響の与え方が変わってきているのであり、そこでこのネタ。

モイ株式会社は、同社が運営するライブ配信サービス「ツイキャス」で、イベントや公式番組の生配信を実施するために最適な2つの配信プランの提供を開始する。ツイキャスの公式ストアを通じて「ツイキャスチケット」を販売することで、チケット購入者だけが視聴できる特別な配信を手軽に行える。

 チケットの値段は300円〜30,000円まで自由に設定することが可能。予定した配信日時以外でも早期購入者向けの特典配信などを柔軟に行える。また、プレミア配信の録画を公開することで、もう一度ライブを視聴したい人や、配信を見逃してしまった方にも視聴してもらうことができる。主な利用用途として、ネットイベントの配信、ファン向けの限定配信、音楽ライブ・スポーツ中継の有料放送などを想定している。

 ツイキャスは今までライブ配信などで、自らをブランディングする人たちの後押しをしてきた。けど、ここでの発表を通して、共感する仲間との価値観を共にすれば、それ自体に価値を生んで、収益を生み出すことを目指す動きだ。

 何か価値を生むのは、先程書いた通り、提案する側と顧客との間の「共感」になっていて、そこに中心が移りつつあるわけで、発信者と顧客の強い結びつきである。発信者の価値を顧客が決めやすくなっていて、故に顧客主役を意味していたわけだ。

 当然ながら、既存の売り場も、そしてその伝え方も変わってくるわけで、百貨店のような場所がなくとも、価値を生み出せて、その価値を通してお金を得ることができるようになっている。顧客主役であり、自ら発信者にもなれるということでもある。これはこれからの主流になる。

また、これは、別の話題になるが、それらの影響が発揮された時に、今度は、その観点から、リアルな場所をどうやって活用するか、という話が出てくる。

 このプレスリリースもそれを象徴しているように思える。一つの答えとして、共感を深めた先の「目に見える形のロケーション」を作ったのだ。この「シブヤ5丁目TV 」の取り組みなどは、つい最近、始まったものだ。

 インフルエンサーマーケティングや、インフルエンサーの育成などの事業展開を手掛ける、株式会社SKD Promotionは、数多くのインフルエンサー(芸能人やYouTuberを含む)が出演する、「シブヤ5丁目TV」の放送を3月2日より、YouTubeチャンネル内にて開始する。

 また、SHIBUYA109の8階フロアの参加体験型ソーシャルライブ放送局「SHIBUYA109 LIVE TV ハチスタ」から生放送でお届け。
毎週ゲストの入れ替わりや、事前抽選に当選した方限定で、でスタジオでの生観覧もできるようになっている。

 SHIBUYA109 の8階フロアに、設置された新たな放送局「SHIBUYA109 LIVE TV ハチスタ」で、ここを起点に「シブヤ5丁目TV」という番組を始めるというのだ。

 SNSなどが自分たちの発信の場として定着し、インフルエンサーと言われるほど、人気を誇る人たちが出てきている。けれど、一方で、彼らインフルエンサーにとっては、SNSなどを超えて、新しい価値の創造をして、独り立ちをしていかなければならないという課題もあるというのだ。その受け皿として、リアルの場に目をつけたわけだ。場所ありきではなく、ネットで生まれた熱狂をリアルに持ち込むという発想である。

 こうなると場所の使い方、見せ方も変わってくるのではないかと思う。

 個が発信し、個が共感して動きを作り、収益を生み出す時代において、既存のアプローチは通用しなくなるなあとちょっと感じたのでした。

今日はこの辺で。145でした。

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